Kanakogi Ken資産防衛研究所(Itami FX)

外国為替証拠金取引(FX)、商品及び株式指数CFD取引、不動産投資、ライフプランニングと金銭管理教育。多角的に資産防衛を考えます。特に、日本と世界の将来を担う子供たちに対して金銭管理教育を行うことは最重要課題です。

2014年03月

今回は長期ポジションの作り方についてふれてみます。

eurcad-w1-alpari-japan-k
注目のユーロ/カナダドルの週足がついに+1σラインを下回って引けました。

20ヶ月続いた上昇相場が終わった可能性が高くなっています。

何度も書いてきましたが、市場がユーロに強気、カナダドルに弱気の時に売ったユーロ/カナダドルのポジションは、今後半年から1年単位(もしくはもっと)で保有し続けられるお宝ポジションになる可能性があります。

判断の基準は、月足などの長い時間軸で強い抵抗ラインに到達し、価格的にも時間的にも達成感があることです。

この場合はフィボナッチ61.8%が効いています。

euraud-w1-alpari-japan-k
ユーロ/豪ドルについても同様です。

多くのアナリストやコメンテーターたちが「豪ドルは0.8ドルまで下落」「ユーロは1.5ドルを目指す」と言っているときが仕込み時でした。

現在、1.58豪ドルをつけた1月の天井からもう1000pips以上下落していますが、上下しながらまだ下落するとみます。

ユーロ/豪ドルが天井付近にいた時(豪ドルが0.9ドル以下、ユーロが1.4ドル近くの水準だった時)、証券会社はニュースやコメントを通して、市場に「豪ドルはもっと下がる」「ユーロはもっと上がる」というメッセージを発していました。

大口投資家や大口ファンドがユーロ売り、豪ドル買いを狙っている時に、美味しいポジションをもつためにアナリストやコメンテーターを利用して大衆にユーロを買わせ、豪ドルを売らせていた、ということでしょう。

大衆心理では長期ポジションはもてません。

audnzd-w1-alpari-japan-k
最後に豪ドル/NZドル(チャート3)です。

月足の1.05NZドルに強い抵抗ラインがあります。

月足で底を見極めて、週足と日足で買いの判断をすることになります。

この通貨ペアは底値圏にいる時間が長かったです(過去形で書いていいか分かりませんが)。

逆に言うと買えるチャンスがたくさんあった(今もチャンス)ということです。

他の通貨ペアと同じように、買い時は、豪ドルが見放されていて、NZドルが利上げ観測で買いに沸いている時です。


長期ポジションについては、パラパラとレバレッジを低めに仕込んでいくことになります。

短い時間足(日足以下)で、自分のルールに合うサインが出たら、レバレッジを上げることもできます(レバレッジを上げたらストップロスがシビアになります)。

長期ポジションの仕込み時は、短期でも美味しい取引ができる時です。


利食いの目安としては、長期ですから大きく狙います。

上に挙げた3通貨ペアともに、2000~3000pipsほど狙いたいです(現在価格からではなくて天井や大底からです)。

そこまで大きく取れなかったとしても、買値上ストップや売値下ストップで守りながら、トレールでストップの位置を移動していけば、ローリスクハイリターンです。

アベノミクス初期は円売りで長期ポジションを構築する時でしたが、ここ数ヶ月は円売りの長期ポジションを作る時ではなくて、円売りポジションの利益確定をする時でした。

円がらみでの長期取引のチャンスはありませんでしたが、ちょうどよくユーロが買われたり、豪ドルやカナダドルが売られたりしたので、長期スタンスの投資家にとって美味しい時だったわけです。


短期トレードも同様ですが、長期の場合特に顕著になるのが、ファンダメンタルやテクニカルだけでは取引できないということです。

ファンダメンタルで叩き売られている通貨を買う必要があります。

叩き売られていればいいというのではなくて、もっと叩き売られる通貨と、もうすでに十分叩き売られた通貨を見分けなければなりません。

テクニカルだけに頼っては、短期で押し目買いや戻り売りならともかく、長期で仕込むにはトレンド転換サインが出てからでは遅すぎるケースが多いです。


相場の本質を見抜くことが必要です。

ファンダメンタルは、現在の相場を説明する材料に過ぎません(これからどう動くかを言い当てるのではない)。

テクニカルは、相場の本質を見抜くための手段に過ぎません。

どちらも非常に大事ですが、ファンダメンタルだけにとらわれると大衆心理になり、テクニカルだけにとらわれると目的と手段が入れ替わってしまいます。


最後に、短期トレードと長期トレードは頭の切り替えが大切です。

よく言われることですが、短期や中期では叩き売られる通貨を市場といっしょになってできるだけ早い段階から市場といっしょに叩き売らなければならないし、長期では叩き売られている通貨を買わなければならないからです。


金融危機が起こると豪ドル/円やカナダドル/円などの通貨ペアで長期ポジションをもつチャンスが訪れますから、準備が必要です。

長期ポジションを仕込む場合は、「なんでこんなときに買うの?」という時がほとんどなので、大衆心理にならないように相場の本質を見抜くトレーニングをしておくことも大切かもしれません。

eurusd-d1-alpari-japan-k
ユーロ/ドルは1.39ドルが重くなってきていますが、一時的に大きく下げても戻す展開が続いています。

昨日も、一時的に-1σラインまで下げましたが、長い下ひげを出して、センターラインの上で引けました。

ただし、2月12日以来、押してもセンターラインがサポートになっていた相場が、サポートを-1σラインにまで落としているのは、注目に値します。

さらに、昨日ほんのわずかでも直近安値を切り下げたのを見ると、すでに上値追いは難しい相場に変化しているのが分かります。

audusd-w1-alpari-japan-k
強い相場が続いている豪ドル/ドルですが、センターラインを上抜けた後、週足の+1σラインにまで到達しました。

このまま+2σラインまで走って行くかに注目です。

日足では、昨日ついに高値更新、ボリンジャーバンドのセンターラインと+2σラインの向きも上方向に変化、バンド幅も広がり始めました。

上昇トレンド色濃厚ですね。

ただし、週足の+2ラインまで上昇した局面では頭が抑えられる可能性もあります。

そろそろ月末近くなり、月足の-1σラインも気になってきました。

-1σラインの上で月足が確定すれば、センターライン(0.97ドル近辺)が目標になります。

euraud-w1-alpari-japan-k
3つ目のチャートは、ユーロ/ドルと豪ドル/ドルの掛け算通貨ペア、ユーロ/豪ドルの週足です。

赤いラインが抵抗ラインになっています。

このラインで跳ね返されていますので、仕掛けポイント(買いも売りも)です。

買い仕掛けで利益になる可能性もありますが、ユーロの上値が重いので大きな利益はあまり望めないと思います。

仮に抵抗ラインを下抜ければ、-2σラインを目指していくような大幅下落のシナリオも描けます。

NZドル/ドルの月足、週足、日足を順に添付しました。

月足では、レンジの上限に到達しました。
nzdusd-mn1-alpari-japan-k

週足では、抵抗ライン(ほぼ直近高値)に到達して、上ひげをつけて引けました。
nzdusd-w1-alpari-japan-k

日足では、強い上昇相場(9本以上)を演じた後、+1σラインを終値で下回っています。

nzdusd-d1-alpari-japan-k

月足をレンジ相場として考えると、レンジの上限と週足で割と強そうな抵抗ラインが重なっており、これにタッチして相場に達成感があり、日足では+1σラインを終値で下回り反落の兆候があります。

Eブックp11~13の「レンジの反転を狙うエントリー」ルールのエントリー条件に合致しています。

また、p8~10の「トレンド転換を狙うエントリー(Y)」ルールのエントリー条件にも合致してます。

どちらのルールを適用するかで出口戦略は変わります。


NZドルの来年の利上げを材料とするNZドル上昇相場が一段落したと仮定すれば、豪ドル/NZドルも長い下落相場が終焉し、上昇相場に転換するというシナリオも成り立ちます。

個人的には豪ドル/NZドルの下落相場が終わった可能性は高いとみています。


ただし、「NZドルの月足がレンジの上限で切り返した」という前提が崩れれば、すなわち来月、今月の高値を更新してレンジブレイクし月足で上昇トレンドになれば、シナリオは白紙に戻ります。

また週足で、来週高値更新があるか、日足の+1σラインを再び終値で上回るようだと、短期目線では様子見となります。

相場におけるシナリオとは何でしょうか?


×シナリオは、こう動いてほしいという《希望的観測》ではありません。

×シナリオは、絶対こう動く!という《確信》でもありません。

×シナリオは、ファンダメンタルズやテクニカルに基づく《相場観》でもありません。


〇シナリオは、どちらにどの程度動く可能性が高いかという《確率》です。

〇シナリオは、どうエントリーし、ロスカットし、利食いするかという《戦略》です。

〇シナリオは同時に、エントリー、ロスカット、利食いの《根拠》です。


シナリオという考え方に混乱がないと、安定した収益の非常に大きな助けになると思います。

逆にシナリオがよくわかっていないと、大損するケースが多いです。

先月から買い目線で追いかけている豪ドル/ドルですが、ついに週足でセンターラインを越えてきました。

今週末終値でセンターラインをキープしていたら、センチメントは一気に上昇方向に向いてくることが予測できますね。

投機筋のポジションはまだショート(売り)が優勢です。

手仕舞い(利益確定/ロスカット)が始まると、豪ドルは上昇の力を強めていきます。

要注目です。
audusd-w1-alpari-japan-k


豪ドル/円の日足です。

センターラインで弾き返されているので、今後強い相場の流れになる可能性が高いです。
audjpy-d1-alpari-japan-k

センターラインは、相場がどちらに行きたがっているかを判断するための重要な指標です。

しも、降水確率20%(勝率80%)のトレードルールやテクニカル指標を手に入れたとしたら、勝ち続ける方法は簡単です。

20%の確率で雨が降ることを常に意識し、雨が降った時にびしょ濡れにならないように傘を持つことです。


びしょ濡れにさえならなければ、少しくらい濡れても、大丈夫です。

服はすぐ乾きますし、お風呂に入って温まれば体が冷えることはありません。

服がすぐ乾かなかったとしても、一晩干しておけば大丈夫、その服は次の日着れますし、早く寝れば風邪もひきません。

つまり、次の日の仕事や生活に影響しません。

それは、次の日からのトレードに影響しないということです。


傘を持つという行為は、ロスカットのことです。

雨が降る確率が20%しかないのにいつも傘を持つのはたしかに面倒でしょう。

いつも晴れる前提で、身を軽くし、がんがん動きたいところでしょう。


いくら大勝ちが続いても、地道に勝ちを重ねていても、ロスカットできなければトータルで収益にはなりません。

傘を持つことが面倒、或いは重い、と感じるのであれば、その傘をできるだけ軽いものにしましょう。

私は広島の東急ハンズで買った150gの折り畳み傘を持っています。

調べたら、109gのものもあってビックリしました!


降水確率0%の時は、安心して雨の準備をしないで手ぶらで出かけてください。

ただし、相場に降水確率0%はあり得ませんのでご注意を。

子供に金銭教育が必要な第2番目の理由は、子供が大人になった時、お金を目的とした人生を歩まないためです。


世の中の大人の多くが、お金を目的に生きています。

「お金は大事ではない」「お金に関心を持てば強欲になり、お金に振り回される人生になる」と言う人ほど、実はお金を目的に生きています。

そして本人はそのことに気づかないのです。


「清貧が良い」と考えている人の多くは、お金のために働いています。

「お金は大事ではない」とお金に向き合わない人の多くは、お金に困っていて、いつもお金のことを考えています。


いつもお金のことが頭を離れません。

多くの人が誤解していることですが、あるビジネスによって社会に貢献することを使命として生きている人は、お金のことを考える時間は、一日のうちほとんどないのです。


お金に関心のない人は、お金に困り、四六時中お金のことを考え、お金を目的に働きます。

つまり、お金が目的の人生です。

しかし、お金に正しい関心をもつ人は、自分のためのお金には困らず、お金そのもののことを考える時間が減り、お金を目的としてではなく自分と他者を幸せにするために働きます。

もちろんお金について真剣に考えますが、それは欲望や羨望のまなざしでお金を見るのではなく、有用な道具としてお金を見ます。


子供が将来、いつも他人の財布の中を気にしたり、少しでも多くのお金を得ようと「お金が基準の人生」を生きたりしないために、金銭教育は必要です。

最近、子供に対する金銭教育の重要性をが少しずつ認識され始めていることは、喜ばしいことです。

しかし、なぜ金
銭教育が必要かという理由は、あまり考えたことがない方が多いようです。


金銭教育が必要な理由、はっきり書きますね。


1つ目は、子供が大人になった時、自分と金銭的な価値観が同じ人と結婚をするようになっているからです。

金銭
的な価値観が異なる人と結婚するケースもありますが、その多くは夫婦関係がうまくいかないか、離婚することになります。

無意識に、自分と同じ金銭的価値観を持つ人を選び、結婚するのですね。


お金は一番大事なことではない、と言う方がよくいますが
、それは違います。

お金の使い方と時間の使い方は、その
人の人生のすべてを表します。

その人がどんな人か知りた
ければ、お金と時間をどう使っているかを見ればよいのです。


子供に幸せな結婚をしてほしいと願っているなら、子供に幸せな人生を生きてほしいと願っているなら、金銭教育は必須科目です。

それをしないことは、親が子供の幸せを願
っていないか、無知であるかのどちらかです。


少し厳しいことを書きましたが、それほど金銭教育は重要
だということです。

豪ドル/ドルの日足チャートです。
audusd-d1-alpari-japan-k

昨日、RBA(豪中銀)による豪ドル高牽制発言がまた飛び出し一時的に急落したものの、豪ドル/ドルは終わってみれば上昇相場でした。

先月シドニーで開催されたG20財務相中央銀行総裁会議では、オーストラリアがホスト国だったので、先月は豪ドル高牽制の文言が削除されたとの見方もありましたが、RBA総裁の発言は執拗ですね。

ただ、その発言に市場が反応しなくなってきています。

豪ドル利上げモード、上昇モードに突入してきているのでしょう。

そうなってくると、ネガティブ材料には反応しにくくなり、ポジティブ材料に反応するようになってきます。

↑このページのトップヘ